<   2007年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧
  1986年10月22日 チェリビダッケ @ サントリーホール
この日、僕は忙しい会社に嘘を言ってまで抜けだし、初めてのサントリーホールへ向かったのを覚えている。

曲目はブルックナーの交響曲第5番だ。

当時、僕はあまりの仕事の忙しさに身体を壊しかけていたことも原因したのか、演奏がすばらしかったことは覚えていたが、具体的な演奏内容までは今まで殆ど思い出せないでいた。

それがなんと、この日のライブ録音がCDになっているではないか!!

あの日の録音がまさか20年を経て聴けるようになるとは。
実際、この録音は半ば秘密に録音されたものらしい。

チェリビダッケは録音嫌いでも有名な完全主義者だった。この日の録音も、FM放送用に一端OKになったものの、急遽本人の意向でNGになったものらしい。しかし、録音だけは内緒で行っていたのだそうだ。

梶本音楽事務所が出したこの2枚組のCD、音もすばらしく、チェリビダッケファンには手放しでお勧めできるし、彼のブルックナー5番では決定版であると確信できるほどの内容だ。あるいは、ブルックナー5番のCDすべてにおいても名盤と言えそうだ。

演奏は年齢から来る諦めを一切感じない。重厚で大きな演奏でありながら非常に緻密なのだ。その両方をここまで兼ね備えた演奏を他に知らない。
特に、ブルックナー特有の長時間にわたるクレッシェンドは一切妥協が無く、最初から最後まで一定の割合で音が大きくなり、圧倒される。

是非一度聴いてみてほしい。

このCDには拍手も少し録音されているが、実際には30分もそれは続いたと思う。もちろん、アンコールを求める安っぽいそれではなく、チェリビダッケに対する純粋な賛辞の気持ちが表れたものだ。

これほどのブルックナーの演奏に接する確率は、僕の残りの人生では非常に少ないだろう。

<CDデータ>
[PR]
by CaffeineSphere | 2007-01-29 18:41 | ライブレポート




生きること全てが表現である、と言う視点で話題を持つ
by CaffeineSphere
タグ
(1)
(1)
カテゴリ
全体
表現ライフ
ライブレポート
珈琲無礼苦
映像レポート
似非云
シチュ・ゲーム
その他
検索
以前の記事
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
ライフログ
その他のジャンル
画像一覧