感覚のスタンダード
我々人間は、人の顔を見分けるのは容易くできる。
でも、例えばチンパンジーはみな同じ顔に見えてしまい、なかなか区別できないよね。

ところが、動物園でチンパンジーを飼育している係の人は、一目で個体識別ができる。
でも、これは飼育係の人が特に優れた才能や感覚を持っているわけではないらしい。

人は、顔を判別するための「標準の顔」を持っていて、それとの差がどうか、ということで特徴を掴むようになっていると言うことらしいのだ。
普段あまり目にしないチンパンジー、普通はチンパンジーの標準の顔が頭入っていない状態だから、感覚的に区別することはできないということなんだね。

飼育係の人は、毎日チンパンジーを見ているうち、チンパンジーの顔の標準が頭の中にできあがっている、と言うわけだ。





生物の個体識別を顔で判断するには、標準の顔を自分の脳に作り上げ、記憶しておくことが大切なのだけど、そのためには、おそらく多くの回数、あるいは長時間、長期間実際に対象を見ることが必要なはずだ。しかも、おそらくそれをやめてしまうと徐々にその標準は記憶から消えていってしまう。

この事は、顔だけに限らず、あらゆる種類の感覚について言えるのではないだろうか。

「違いの分る男」なんてフレーズが昔流行ったけれど、そのためには頭の中に標準を作り上げることが必要だ。


例えば、僕は昔からオーケストラの音楽が好きで良く聴いた。だから、ある程度のオーケストラの違いは分るようになった。
このオーケストラは弦の音が貧弱で薄いな、とか、金管セクションが上品な音だ、とか。
場合によっては、音を聞いただけでどこのオーケストラか判ることもある。

きっと、ワインの銘柄を判別できるソムリエも、標準を記憶しているに違いない。

<つづく>
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by CaffeineSphere | 2007-08-10 03:41 | 表現ライフ

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